【プレ多読】Graded Readers 50冊読破チャレンジの記録

英文を読む体力をつけたいと思ったので、2020/3/20よりいわゆる語彙制限本と呼ばれるGraded Readersでの多読を開始しました。目標はまず50冊読むこと。Level1から開始して約13ヶ月、ついに達成しました!(2021/5/1)

 

 

面白かった本や個人的な本の選び方を書いていきたいと思います。※正確には、GRではない海外の児童書も数に含まれています。

 

 

成長の過程

まずはラダーシリーズのLevel1、Peter Panから読み始めました。難なく読むことができたので、Level1は1冊で終わり。Level2のRoman Holidayも特にストレスを感じず一気読みできたのでLevel3へ進みました。Level3を数冊読んだところで一度Level4に進みましたが、この時に読んだ本が私に合わなかったのか読み終わるのに2ヶ月もかかってしまいました…。おそらくLevel3でもっとじっくり冊数をこなしてから進んだ方が良かったのだと思います。再度Level3へ戻り、今度はボキャビルも開始して、Level3で数冊こなしてからLevel4に移ったところ、ストレスなく読むことができるようになりました。

また、途中で海外の児童書(Magic Tree House)にも手を出してみました。Y.L2.5だそうですが、なるほどこれが「児童書は意外と難しい」と言われる理由なのだなと理解しました。使われている単語が、ネイティブは幼い頃から触れている単語でも、我々にとってはあまり馴染みのないものが多いんですよね。難しい構文は使われていないのですが、不明な単語遭遇率は普通のGRより上がりました。とはいえシリーズで4冊読みましたので、同じような単語が使われていることが多く、3・4冊目を読む頃にはだいぶスラスラと読めるようになっていたと思います。

その後、最高でY.L6まで上げましたが、再びY.L3-4くらいまで戻ってきてサクサク読んでいくようにしました。最終的に、Y.L4-5程度であればたまにわからないところもありますが読み飛ばして難なく読めるようになりました。全部で35万字以上は読んだと思います。始める前に測っていませんでしたが、今現在の読むスピードは大学入試レベルのテキストで146wpm。確実に多読の効果がありました。

読書のツール

最初はなんとなく英語の紙の媒体に憧れがあったので、紙の本で購入していました。しかしだんだんと家の本棚のスペースを食ってきて、読んでは売るのも面倒になってきたので、途中でKindle Whitepaperを購入

結果的には、もっと早く購入しておけば良かったなと思いました。読み終わったらその場で次の本を買えるのは便利でしたね。質感も本当に紙のようで、寝る前に読んでも眠れなくなることはありませんでした。何より分からない単語を長押しで調べられるのは便利です。多読は分からない単語が出てきても飛ばすが原則ですが、何度も出てきたりキーになる単語は分からないとどうにもならないので、この機能は大変便利でした。唯一欠点としては、Kindle対応でない本が意外とあることですかね。多読は読みたいものを読むのが鉄則なので、Kindleになくてどうしても読みたかったものは紙で買ってました。ただ、20冊ほど買ったところで買いたいと思うKindle対応の本が尽きてしまいました。

ちょうどその頃オンライン英会話のネイティブキャンプに入会しまして、会員なら無料で使える「読み放題コンテンツ」の中でGRや児童書を読み漁ることにしました。正直画面はかなり使いづらく、PC必須なのですが、無料で使える分には文句は言えません。人気な本(スティーブ・ジョブズの伝記など)もあるので、会員なら利用して損ないと思います!

ボキャビル(単語学習)との相性

プレ多読を開始して5ヶ月後くらいにボキャビルを開始しました。究極の英単語VOL.2のLevel4から始めて、今はVOL.3のLevel8をやっています。8ヶ月くらいで4500単語くらい学習したことになりますが、正答率としては7割くらいです。単語って覚えても使わない・目にしないとすぐ忘れるので、上のレベルに進んでは戻って復習して…を繰り返しています。

覚えられない単語の定着に必要だと思うのが、ボキャビル以外の場面でその単語に出会うこと。意味があやふやで単語帳ではよく間違えてしまう単語も、実際の文脈の中で使われているのを見るとピンときます。そうか、こういう風に使うんだな!と印象に残るので、次単語帳で出会った時は正解できることが多いです。単に暗記するのではなく、その単語の意味を本能的に理解することができます。

ボキャビルをしていなかったら、ピンとこない単語ばかりで読むのが苦痛になっていたはずですし、GRのレベルをあげるのも難しいです。一方、GRを読んでいなかったら、学んだ単語に出会う機会がなく、単語学習の方も根を上げていたかもしれません。

これから多読を始める方には、単語学習も同時に行うことをオススメします!

面白い本の選び方

やはり映画や名著の簡約版は元のストーリーが面白い分、良かったです。選ぶ時は、ファンタジーや童話以外の、地に足ついた物語をチョイスするようにしていました。現代モノでなくても良いのですが、魔法が使えない世界観の話です。その方が話の展開を理解しやすく、多少分からない単語があって読み飛ばしたとしても、全体の文脈を掴むことができます。

原作のストーリーを知らなかったピーターパンとアラジンは、正直そこまで面白いとは感じませんでした。ピーターパンの方はまだLevel1なのでストレスまでは感じませんでしたが、アラジンはLevel3だったので、読みにくさも感じました。これらのファンタジー作品は、登場人物の行動に脈絡がなかったり、突拍子も無い展開がされたりするので、原作のストーリーを知っているわけでない私には文脈が読みづらかったです。

何はともあれ自分が面白いものを読む、ですね。興味のない題材・夢中になれないものは、英語を読むのにものすごい集中力を必要とします。自分が面白いと思うものであれば、あっという間に時間がたっていてページを捲る手も止まらないです。

オススメの本(一例)

1)Roman Holiday(ラダーシリーズ、Level2)

この本を2冊目に読めたのはラッキーでした。実は映画を見たことがなかったのですが、ストーリーはしっかり追うことができましたし、何より面白い!アン王女のお転婆っぷりがとても可愛かったです。夢中になって最後まで一気読みでした。Level2を読む方には絶対にオススメしたいです。

2)Around the World in Eighty Days(ラダーシリーズ、Level3)

原作を知らずに読みましたが、先が気になってどんどん読めてしまう面白い冒険物語でした。少し取っ付きにくく見えるかもしれませんが、おすすめです。

3)Love in the Lakes(Cambridge English Readers、Level4)

これもめちゃくちゃおすすめです!都会からきた主人公の女の子と、田舎に住む獣医師が恋に落ちるまでの物語なのですが、くっつくと分かっていてもそれまでの過程が楽しい。2人を応援したくなります。実は女の子にはすでに彼氏がいるのですが、それが獣医師とは正反対のタイプなので、その対比も面白い。あまり少女漫画とか読まない私ですが、この話は結構燃えました。

4)Marvel映画のシリーズ(Pearson English Readers)

元々MCUの映画が好きなので、映画の簡訳版ということで購入!好きなものを読むのは楽しいです。映画になかったよね?という補完シーンもありよかったです。戦闘シーンは少し難しいので、映画を見たことある人向け。 

 

当初の目的であった、「英語の長文を読む体力をつける」というところは十分に達成できたかと思うので、これからは憧れの洋書に手を出してみたいと思います!でもたまには、サクサク読めるGRに戻ってくるのもいいかな。