通訳学校のコース修了・教育訓練給付金の申込まで
2021年10月からオンラインで受講を始めた通訳学校のコースですが、無事2022年3月に修了することができました!修了後、ハローワークに教育訓練給付金の申請もできたので、その辺りのこともまとめて書いておきたいと思います。
英語力の強化度
2021年12月12日に受けたVERSANTのGSEスコアは55(B1+)でしたが、修了後の2022年3月末に受けたPearsonのベンチマークテストでのGSEスコア(speaking)は63(B2)でした!授業が始まる前に受けていなかったので正確な上昇度は不明ですが、5ヶ月ほどの講座の間にGSEスコア換算で10ほど伸ばせたのではないかと思います。
通訳学校に通っている間、予習復習が大変すぎて英会話の頻度はグッと落ちました。月10回ほど(しかも土日中心)になってしまったのですが、会話力の下降は感じませんでした。むしろ瞬間英作文(クイックレスポンス)を毎日少しずつ行うようにしていたので、前より言いたいことをパッと言えることが多くなりました。
通訳学校を続けるつもりはないのですが、進級判定も合格でしたので、授業通じてステップアップできたと感じています。
今回改めて思ったのは、たった5ヶ月間とはいえ、続けることは容易じゃないなと。実際同じ授業を受けているクラスメイトの半分が途中で脱落しました。高額な授業料を払っているにもかかわらず…。私が通っていた学校の講座では、オンラインと通学どちらでも良かったのですが、脱落率はあまり変わらなかったので、自分の都合に合わせて選ぶのがいいと思います。
通訳学校へ通う前にしておけば良かったこと
ズバリ、瞬間英作文です。
通訳の基礎的な訓練の中に、日本語で言われたことに対して反射的に英語で訳出する(またはその逆)クイックレスポンスというトレーニングがあるのですが、これはまさに瞬間英作文と同じことをしてました。
私はこれまでなるべく日本語を介さないようにと思って瞬間英作文は避けてきたのですが、途中から独学で取り組むようになり、授業のクイックレスポンスにもなんとかついていけるようになりました。
ただこれも注意があって、書いてある文章を見て訳出するのではなく、日本語文を耳で聞いて何も見ずに英語で訳す、という方法でできるようにならないと通訳トレーニング的には意味がないです。この方法で訳出できるようになれば、普通の英会話にも生きてきます。
私はアプリで瞬間英作文を続けていますが、最初は書いてある文章を見ながら、徐々に耳だけで聞いて訳出するように慣らしていきました。すごく効果があると感じているので、これからも毎日30〜80文くらいを回していくつもりです。
おまけ:教育訓練給付金の申請
今回受講したコースは、雇用保険の教育訓練給付金制度の対象でした。今回初めて申請して無事受理してもらったのですが、準備が後手後手になり、危うく申請期間を逸するところでした…。
コースの終了日から1ヶ月以内に書類を揃えて申請しなくてはいけないのですが、書類を揃えるにも時間がかかるので、とにかく早く動き出した方がいいです。少なくとも受講期間中に、スクールに申請をしたい旨申し出ておくこと。そうすると学校側の準備も早くしてもらえると思います。
私の場合、授業で受けた「期末テスト」の他に、教育訓練給付金申請用の「修了テスト」を受ける必要がありました。期末テストより簡単なものでしたが、てっきり期末テストの点数を使ってくれると思っていたので、別でテストを受ける必要があるとは思っていませんでした。学校側と別途日程の調整なども出てくるので、やはり早めの動き出しが肝心です。
マイナンバーカード(もしくは通知カード)や雇用保険の被保険者番号なども必要となりますが、申請日ギリギリになって探していると危ないので、前もって申請書を起票しましょう。
ハローワークでは、土曜日は教育訓練給付金の申請を受け付けていないこともあり、平日に働かれている方は申請のために休みを取る必要もあるかもしれません。
初めての申請で色々と手間取りましたが、無事受講料金の20%を給付してもらえることになりました。これからの英語学習に役立てていきたいと思います。
※申請に関する正確な情報は厚生労働省のHPをご確認ください。
通訳学校のコースが折り返し地点に
10月から始まった秋期の通訳学校の講座ですが、年末でちょうど折り返し地点に来ました。最後の方はテストがあるので、正確にはもう半分越えてます。
前回は、講座が始まる前に記事を書いてました。↓
始まってみると、授業の予習復習・宿題は盛りだくさんで本当に大変ですが、普通に英会話の授業を受けていたのでは学べないことが多くあり、非常に充実してると思います。今日は、簡単に感想を書いていきたいと思います。
授業・宿題
土曜日に3時間の講義を受けているのですが、最初は時間過ぎるのが遅く感じただただ授業のボリュームに圧倒されました。その日のうちに授業の復習をしておきたいので、たいてい土曜日は他に何もできない感じですね。今ではそこまで苦に感じずあっという間に時間過ぎていきますが、社会人が土日に3時間捻出するのはなかなか厳しいなと思いました^^;
授業では、やっぱり先生の訳が非常に洗練されていて、「こういう構文・熟語を使うとこなれた感じになるのか!」ということが分かって毎度発見の連続です。自分の使う構文のバリエーションが少なく、どうやって増やしたらいいかも分からないのが悩みだったのですが、授業を通してそこの部分は少し成長できた気がします。
宿題は、次の授業のテーマをリサーチしたり単語の意味を調べたりということが多かったです。内容によって予習にかかる時間は結構違いました。10時間くらい予習した時もあれば、2〜3時間で済んだこともあるような。授業受けてるだけでは成長しないので、相当数の勉強時間を確保する必要があります。
通う意義
通訳技術を学ぶだけにとどまらず、あまり馴染みのない環境問題・政治・経済などのトピックに触れられるという意味でも、通訳学校に通う意義があると思います。そんなの独学でもできるじゃんと思われるかもしれませんが、私は授業を通して必死に勉強することで一気に吸収できたなと思いました。
また、普段から日本語や英語の新聞・ニュースに触れるようになるので、その意味でも自分に入ってくる情報の質が変わりました。
そしてやはり周りの受講生のレベルが高いのは刺激になります。TOEICなら900点超えてからがスタートラインというのは本当でした。まず日常ではこんなレベルの方が一堂に会することってないですよね。皆さんに遅れずついていきたいという思いが復習の原動力になります。私は初級・中級・中上級・上級とあるクラスの中で中級でしたが、すでに社内通訳をされている方もちらほらいて、私のように仕事でそんなに英語を使わない社会人は少数派でした。お金もかかりますし、学生さんはいなかったですね。
私の通っているところでは、通訳者の先生から勉強法のアドバイスをもらえる面談があり、私はリスニングに苦手意識があるので、そこでシャドーイングをお薦めされました。今は英検準1級の過去問を使って、毎日行っています。まだ1ヶ月くらいなので、効果が出るのはずっと先だと思いますが。現役通訳者の先生、英語のプロ中のプロに英語の勉強法を相談できるのも意義の1つかなと思います。
最後に
そんなこんなで、非常に大変ですが充実した英語学習ライフを送っております。
今は年末年始のお休みということで授業もありません。宿題をそれなりに出されているので、復習と共に頑張りたいと思います。授業の再開がちょっぴり怖い!笑
通訳学校のオンライン講座が始まります
9月は、とある通訳学校A〜C校の体験レッスン・レベルチェック・面談・セミナーなど、7回ほどオンラインのイベントに参加しました。今までTOEICや英会話を中心に学んできましたが、一歩進んで通訳技術を学ぶため、A校のオンライン講座に20万ほど払いまして通うことにしました。
通訳学校の体験レッスンを通して得た気づきや学び・強烈な刺激を自分のためにも記録に残しておきたいと思います。
英語力の過信
以下の記事でも書いたのですが、私は2021年8月22日のTOEICで自己ベストを125点更新、915点を獲得しました。
当日は確かに手応えがありましたが、900点に乗っている自信はなかったので、ネットで得点を見た時は本当に嬉しかったです。何もTOEICの勉強だけして掴んだ憧れの900点代ではなく、オンライン英会話や多読など総合的な英語力向上の取り組みが功を奏したと分かっていたからです。正直調子に乗りました。
身の回りで900点ホルダーはいないですし、会社でもちょっとした話題になりました。895点以上は約3.5%しかおらず、しかもその中には英語を仕事にしているプロの人たちも含まれていることでしょう。独学でここまで上り詰めたということは、私ってひょっとして才能あるな、と思いました。笑
このまま頑張ればもしかして通訳さんになれるのでは?という甘い考えがよぎり、通訳者の方が書いた本を1−2冊読んでとても面白そうだと思いました。このご時世オンラインの講座はないものかと調べてみたところ、ちょうど10月から通訳学校の秋学期クラスが始まるタイミングであり、9月中は色々な学校でオンラインの体験レッスンや説明会を開催していることを知りました。タイミングもドンピシャで、運命的なものすら感じた私は、3校分の体験レッスンなどに申し込むことになります。
いざ、体験レッスン
最初に受けたのは、大手の通訳学校B校。1番下のクラスを受けてみたかったのですが残念ながらすでに終わっており、1番下から2−3番目のレベルのクラスを受けてみることにしました。
当日の講師の方は、放送通訳として大変有名な方で、私が買った通訳関係の本にも寄稿されており名前を知っていました。とても明るい先生で、先生の人柄のおかげで授業は気持ちよく受けられました。しかし、内容の分からなさに冷や汗をかいたのはこの時です。体験レッスンでは、ナチュラルスピードのニュース音源を2〜3回聞いて日本語へ訳出していくのですが、これが意外と難しい。音声を聞いて、文脈でなんとなくの内容は把握できますが、1文1文口頭で訳すとなると途端に難しくなります。短い文章であれば良いのですが、長い文章だと最初の方に言っていたことを片端から忘れてしまったり、文の構造が複雑だったりして訳すのに苦労しました。内容が込み入ってくる後半の方は「先生に当てられても答えられない…」と思い内心とても焦りましたが、他の受講生の方は7〜8割くらいの正確さで訳出できていました。普通に生きていたら「英語がそこそこ得意な人」でいられても、この場ではそうもいきません。受講生の方は皆さんかなり英語を勉強して来られた方で、自分がこのクラスの中では相当下のレベルであることに気付かされ、衝撃を受けました。普通に生活していたら、こういった環境は味わえないですね。
続く大手C校のレッスンは、B校よりさらにボロボロな結果でした。挙手制だったのですが、周りの生徒さんが次々に手を挙げる中、私はというとただ首を傾げて答えを聞くばかりでした…。ここでもやはりニュース音源を聞いたのですが、時事英語に慣れていないこともあり、2回ほど聞いただけではほとんど内容の把握ができませんでした。
これが「英語ができる人」と「英語を売り物にするプロ」の大きな違いなのだなと、嫌というほど思い知らされました。圧倒的に英語の基礎力が足りない。特にナチュラルスピードの英語を聞き取ること、語彙、時事問題・時事英語への弱さは私の大きな弱点でした。
最終的にA校に決めたのは、体験レッスンを受けてみてのフィーリングでした。カリキュラムはB校の方が魅力的で、最後まで死ぬほど迷いましたが、実際に受けたレッスンで先生の印象がよく教材のレベルも私に合っていそうだなと感じたので、A校にしました。体験レッスンを受けてみないとこの辺は分からないので、通訳学校を決める時は複数校受けてみることが大事だと思います。
フィードバックからの改善
カルチャーショックと引き換えに、得たものもあります。
通訳学校のレベルチェックテストは有料のものもあるため、クラス判定に使われるだけではなく、どのあたりが弱点なのかフィードバックがもらえます。
私の場合、語彙や時事英語などの弱点に加え、「日英の訳出時に口語的・カジュアルすぎる」との指摘もいただきました。確かに、オンライン英会話では同世代の先生相手にフランクな話題を選んでいるので、使える語彙や構文が幼稚なのだと思います。また、オンライン英会話は先生が手加減して話してくれますが、それだとナチュラルスピードの英語には慣れません。そして、SDGsや政治などの話題が出てきた時に、そもそも日本語でもよく知らない・うまく説明できないことを英語で聞き取れるはずがありませんでした。
さまざまなフィードバックを受けて、この1ヶ月、毎日の英語タスクを変更してきました。
具体的には、今まで避けてきたシャドーイングで耳を鍛えること。新聞を購読し時事問題に強くなること。併せて1日2回NHK Worldを聴くこと。そして、毎月「政治」とか「環境」とかテーマを決めて、NHK Worldのニュースから合うものを探し、分からない単語を調べたりサイトラしたりする用に、ストックしていくことにしました。同じテーマのニュースや一連の流れのニュースは、使われている単語も似通っていて、段々と読むのに慣れてきます。
一般常識が必要だなと思って、政治や日本史に関する学び直し的な書籍も読みました。中でも新聞を読み始めたのは大きくて、2ヶ月前とは比較にならないほど、自分に入ってくる情報が変わりました。日本語の新聞で読んだことを朝夕のNHK Worldで聴くと、時事英語も理解しやすいです。
いよいよ…
通訳学校のレッスンが始まります。おそらくついて行くのに必死だと思いますが、毎回のレッスンの復習・予習をしっかりして、コースが修了する頃には一段上の英語力を身につけていたいなと思っています。
レッスンの進捗はまたブログで報告していきますので、見守ってもらえたら嬉しいです。
【50万語突破】洋書多読の記録
2020年3月から開始したプレ多読を13ヶ月で終え、その後TOEICの勉強などで中断はしていましたが、今年の8月後半から本格的に洋書の多読を再開しました!
「Small Steps」を読んでめでたく50万語を突破しましたので、本の感想と記録を書いていきます。
なお、1冊目の感想はこちら。
2冊目:Fuzzy Mud(Louis Sachar著)
YL4.5 文字数33065
1冊目にThere's a Boy in the〜を読んでいたので、また子供の学校生活が中心の話かなと思ったら、新しい伝染病をテーマにしたSFでした。メインの登場人物は3人とも児童なんですけど、全然子供向けとは思えない。大人でも十分に楽しめるというか、大人向けでは?と思うレベルでした。
コロナになってからlockdown、quarantine(隔離)、mutant(突然変異)、epidemicといった単語を知ったのですが、2015年発行のこの本にはそういった単語も使われています。最近出てきた言葉ではなく、英語の中に元々あった(元々よく使われていた)んだなということを再認識しました。
SF味が強いですが、物語の序盤は普通の学校生活から始まります。この著者は本当に子供の心の内面を描くのが上手だなと思います。
3冊目:Holes(Louis Sachar著)
YL6.5 文字数46938
Fuzzy MudからYLが上がるのでどうかなと思っていましたが、読みでみたらそこまで心配いらなかったです。使用される単語の難しさはFuzzy Mudと変わらないなと思いました。むしろ同じ単語が繰り返し使われていて、一度調べれば覚えやすいかも?ただ先の展開が予想しづらいため、時々混乱して返り読みをしていました。
子供が穴を掘っていく話…というのは聞いていたんですが、まさか奴隷のような労働を強いられたシチュエーションだとは思いませんでした。笑
とにかく最初から謎が多いので、先へ先へとページを捲らせる求心力がすごいですね。後半は伏線回収が進み、息の詰まるような展開が続くのでやはり止まらないです。
序盤では7章が一番難しかったと思います。長いですしね。時代の違う2つのエピソードが同時進行して、地面に穴を掘る細かい描写に見慣れない単語が多かったです。何度か返り読みをしました。逆に言えば、7章さえ乗り切ってしまえばあとはもう面白さに身を任せて読むだけです。十数章あたりから相当面白くなりました。
4冊目:Small Steps(Louis Sachar著)
YL6.4 文字数48441
Holesばっかり有名ですがスピンオフ作品があるんですよね。Holesにも出てきたArmpitが主人公の物語。
本作はアフリカ系アメリカ人であるArmpitや、彼の友達で脳性麻痺の女の子Ginneyなど、マイノリティーや彼らへの差別にも焦点を当てた話です。もう1人主要人物として出てくる歌手のKairaはザ・毒親で、これも印象的でした。
他のルイス・サッカーの本と同様、終盤に向かって色々な登場人物が交錯して、たたみかけるように事件が起こるのが面白かった。ラスト3章がもう衝撃の展開なのですが…ぜひ読んでみてほしいです。
Armpitがサンフランシスコに行く時、地震が起きたらどうしようとめちゃくちゃ心配しているのにクスッときましたw 調べてみると、アメリカも西海岸側はプレートに沿っているので、日本と同じく地震の多い場所だそうです。
総括
50万語突破までに読んだものは以上でした。Louis Sacharばかり読みましたがどれも名作で満足度高いです。
洋書多読の登竜門と言われるHolesが読めたのでちょっぴり自信がつきました。次は同じく有名なWonderを読もうかな〜と思っています。
次回報告するときは100万語を超えたタイミングですね。サクサク読み進めて、2ヶ月以内に超えられたらいいなと思います。もしおすすめの本があれば紹介してください!
【790→915】TOEICに特化しない勉強法でスコアUPした話
2021年8月TOEICにて、TOEIC915点を奪取しました!最後に受けたのは2020年1月で、その時は790点だったので、今回いきなり900点を超えられて本当に嬉しかったです。
受験前の2ヶ月ほどはTOEICに特化した勉強も行いましたが、1年8ヶ月の間の大部分はTOEIC一切無視の英語学習をしていました。TOEICの勉強をしたからというより、英語力を底上げしたからこそ届いた900点台だったと思っています。
この記事では、私がどのようにして900点突破したのか書いていきたいと思います。
1年8ヶ月間の主な勉強法
1.オンライン英会話
1年8ヶ月の間に、オンライン英会話を数社経験し、500回ほどの英会話レッスンを受けてきました。
スピーキング力で言うとまだまだなのですが、リスニングという意味では、どんなレッスンでも先生の流暢な英語を聞くことができます。ノンネイティブの先生中心に受けていたため、TOEICのようなスピーカーの音声ではありませんが、集中して先生の言っていることを理解しようとするトレーニングの繰り返しがリスニング力の向上に役立ったと思います。
受験直前にTOEIC対策を始めた際、初めて解く公式問題集でもLは数問間違い(あるいはパーフェクト)にとどまっており、自分でも驚きました。
2.プレ多読&ボキャビル
プレ多読として語彙制限本を50冊読み、それと並行して「究極の英単語Vol2-3」を使ったボキャビルを行いました。語彙は8000語程度になっていたと思います。
プレ多読では、返り読みせずすらすらと理解できるレベルの本を何冊も読んだおかげで、wpmが上がり英語を読む体力がつきました。Rで問題を落とす要因としては、使われている単語が分からないか、時間が足りないかの2点が多いと思います。私はプレ多読とボキャビルでこの2点を克服しました。
読む速さを上げることで、LのPart3-4の先読みにも生かせたのが良かったです。多読はLにもRにも効くのでおすすめです。
プレ多読の記録は以下の記事をご覧ください。
受験直前のTOEIC対策
公式問題集5〜7を繰り返して解きました。1回目は時間の都合でLとRを分けて解くことが多かったですが、もちろん本番と同じ45分・55分で時間を制限して解きました。丸つけの後、なぜ間違えたのか分析をし、分からない単語やイディオムで単語帳を作って毎日回していました。公式問題集以外で取り組んだテキストはありません。結果的に一番無駄がなかったと思います。
TOEIC用の単語集としては、黒フレを使っていました。有名な金フレ・銀フレのもっと難しいバージョンですね。8〜9割は覚えたと思います。
また、肩慣らしとしてネイティブキャンプのTOEIC800教材を使っていました。全部はやらなかったので、30レッスン程度です。
試験直前は特にRに苦手意識を感じていたため、公式問題集のRだけ解くなどして、問題傾向やスピード感に慣れるようにしていました。とにかく、公式問題集がメインのTOEIC対策でした。
TOEICに特化しない勉強をおすすめする理由
以前私がTOEIC610点から790点に上がった時、TOEICに特化した勉強だけを2ヶ月ほど行っていました。この方が効率的なのは間違いないですが、試験後は燃え尽き症候群になってしまい、英語の勉強からは遠ざかりがちで、「目標スコアを超えられたけど、何も残らなかったな」といった思いが強かったです。
これは、TOEICだけに特化した勉強で培った英語力を、他に生かすことが難しいと感じたからなのだと思います。事実、それはそうだと思います。
今回はオンライン英会話でリスニング力を鍛え、多読&ボキャビルで長文を読む体力・スピードを身につけたことで、結果的にそれがTOEICの試験にも寄与し900点を超えることができました。試験が終わった今、以前のような虚しさは感じていません。
オンライン英会話は現在進行形でスピーキング能力が上がっていることを実感しており、今後ますます先生と色々な話を議論できるのが楽しみです。プレ多読は卒業して本格的に多読を開始したのですが、ここまでくるともはや勉強ではなく娯楽。日本語の小説を読むみたいに、夢中になって読書をしています。
TOEICで目標スコアを取ることが最終目的であれば、英会話や多読で遠回りをする必要はありません。しかし、英語力の向上が最終目的であるなら、TOEICに特化した勉強ではなく、楽しみながらLとRの基礎力をつけることをおすすめします。
ネイティブキャンパーの私から見たCamblyレビュー
こんにちは、ねるです。
ネイティブキャンプ歴8ヶ月です。お試しでCamblyも2ヶ月併用したので、ネイティブキャンパーから見たCamblyについて書いていきたいと思います!
Camblyの良いところ
最大の特長はなんと言っても、「ネイティブとのレッスンを録画で見直せる」ことでしょう。逆にこの機能を使わないのであれば、ネイティブキャンプで1000円払ってネイティブとのレッスンを予約するのとほとんど同じだと思います。
ネイティブキャンプで先生に許可をもらって録画してもいいのですが、毎度許諾を取るのが面倒臭いのと、ノンネイティブの先生のレッスン中速すぎてついていけなかったということがあまりないため、効果は薄い気がします。やはりネイティブは話すスピードも速いですし、ナチュラルで洗練された言い回しなので、録画して聞き直す価値があると感じました。
レッスン開始時に先生が「どこに住んでるの?なぜ英語を勉強しているの?勉強してどれくらいなの?今日は何を勉強したい?」的なことを聞いてきます。ネイティブキャンプでは日本中心に限られた国で展開されていますが、Camblyは130カ国以上で展開されているため、国籍(住んでいる国・出身国)を問われることが多いです。
契約プランが柔軟なのも特長だと思います。今回はお試しということで、週1回15分で3ヶ月契約をしました。一旦TOEICの勉強に集中したかったので、2週間休会して、休会した分の契約期間は繰延することができました。
15分でもダラダラ話すことがなければ、得る学びは多いです。私はengooという、ネイティブの先生たちの間でも非常に有名な英語学習者向けサイトを持ち込みで使っています。Conversation Topicsの中のDescribe Thingsに、1つのテーマで5問ごとの質問が書かれた教材があるため、15分の中でこちらを使っていくことにしました。デイリーニュースなどの記事系教材も多くありますので、30分のレッスンであればそちらの方が適しているかと思います。
また、私はアメリカ人の先生に教えてもらいたいこだわりがあったのですが、意外と時差は気にしなくても大丈夫でした。というのも、アジア諸国在住の先生も多く、プロフィールに書いていなくても実際にレッスンを受けてみたらアジア在住、ということが5人中2人の確率でありました。昼間にレッスンを開けているアメリカ人の先生は、かなりの割合でそうかもしれません。
Camblyのイマイチなところ
ずばり、以下です。
- 料金体系やサイトの構成が分かりにくい
- 先生が探しにくい
- 教材の種類が少ない
- 夜間・土日のサポートがない
一番難しいポイントは、先生が探しにくいことかなと思います。評価(星)やプロフィール、動画を見ても大して参考にならないことが多く、レッスンを受けてみるまで分からないのが正直なところ。ほとんどプロフィールを見ずに、「接続テスト」くらいのつもりで繋げた先生がすごくよかったり、教員資格を持っているのにイマイチだったり…。未だに探すコツがよく分かりません。普通のオンライン英会話より料金が高い分、先生へ求めるハードルは高いのですが、今まで5人受けた中だと、2人はまた受けてみたいと思えるとても良い先生でした。
教材に関しては、Camblyの先生におすすめ教材を聞くと高確率で「Camblyの◯◯もいいけど、engooがおすすめだよ!」と返ってきます。まだCamblyでオリジナル教材のレッスンは受けたことがありません。
夜間や土日のサポートがないため、土曜日や日曜日に何らかのトラブルでレッスンが受けられなかったりすると、ミニッツの消費期限が迫っているので結構焦ります。実際に1回予約レッスンが原因不明の接続トラブルで受けられなかったということがありました。(ただし、週明けに丁寧な返信が来て追加ミニッツを補填してもらえました。サポートの対応はネイティブキャンプより丁寧に感じました。)
まとめ
Camblyは週1回15分から始められるので、すでに格安オンライン英会話をやっている中級者の方の併用にもオススメです!
始める前はネイティブ相手のレッスンということで緊張していましたが、チャレンジしてみてよかったなと思っています。
↓こちらのリンクからCamblyに登録しますと、10分間の無料体験がプラスされます。合わせて15分の無料体験レッスンが受けられるので、ぜひ試してみてください。
【洋書レビュー】There's a Boy in the Girls' Bathroom【英語多読1冊目】
※本のオチまでは書いていませんが、ところどころ途中の展開のネタバレを含むため、ご注意ください。
先日、本格的な多読を始める前の「プレ多読」を終えました。
これから多読を始めるにあたって、多読の登竜門とされている"Holes"や"Wonder"などいくつか有名どころに目をつけてはいたのですが、まずはHolesと同じ作者が書いている、少し易しい本を読むことにしました。これから多読を始めようと思っている方に向けて、以下のレビューを参考にしていただければと思います。
レベル感
Y.L3.0〜4.0と他の方のブログで見ましたが、体感としてもそれとマッチしていました。
ラダーシリーズのLevel3、他GRのLevel3-4と同じようなレベル感です。ところどころ児童書特有の見慣れない単語は使われていますが、Kindleの辞書機能を使ったのは全体で4〜5回でした。(ただし、私は普段からボキャビルもしていて今は8000語レベルの単語帳に取り組んでいます。)
ネタバレありの感想
この本の前半を読んでいる時は、主人公にイライラしっぱなしでした。自分の保身のためならいくらでも平気で嘘をつくし、気に入らない女の子を待ち伏せして転ばせようとか、ひとつ間違えるといたずらでは済まされないことを考えていたり、とにかく先生も親も手に負えない子供です。
中盤からは主人公がいじめられている描写も出てくるのですが、キュッと心の奥をつままれるような場面がありました。多かれ少なかれ、子供の頃誰にでもこういった面はあったのかもしれませんが、読んでいると子供は残酷だと思わせられます。
この本が伝えたかったメッセージは、見た目でも性格でもなく「行動」が大事なのだ、ということだと思います。行動することで人は変われる。カウンセラーとの出会いを通して小さな一歩を踏み出すことで、主人公の心の持ちよう、彼を取り巻く周りのクラスメイトの行動までもが変わっていきます。
主人公の内面の描写であったり、子供たちの悪い意味での残酷さと良い意味でのピュアさ・行動をすぐに起こせるところ、そういった描き方がすごくリアルで、小説っぽくないなと感じました。作者都合でシナリオが引かれているというよりも、主人公の内面に入り込んで一緒に追体験させられるような感じです。読者の共感を引き出すのが上手い。
主人公が変わるきっかけとなるカーラは、カウンセラーとして学校に赴任してきます。アメリカの学校にはカウンセラーが常駐していると聞いたことがあり、その時はやはりアメリカは教育面でも日本より進んでいるなーと思っていました。しかし物語後半、カウンセラーへの理解のない保護者たちにカーラが詰問されるシーンがあります。曰く、「カウンセラーを雇うお金なんか無駄だ!他のことに使ってほしい!」「教育方針と違うことを子供に言われては困る!」といった具合に。こういう保護者は実際の現場でもいそうですし、恐らく作者もそれを把握した上で書かれているのだろうと思います。よりリアリティがありますよね。
結末もご都合ありきの児童向け小説っぽくないんです。ぜひ読んで確かめてみてほしいと思います。
まとめ
おすすめ度 ★★★★★(本格的な多読の1冊目に最適!)
多読1冊目から、とてもページターナーな良本に出会えました!Graded Readersと比較すればもちろん長いですが、長さを忘れさせてくれるくらい中盤から止まらなくなります。
次はHolesにしようか、別の作者のWonderにしようか…ちょっと悩んでいますが、これからも楽しみながら多読を続けていきます。